お客様の声：Miele 全自動洗浄機

当検査センターでは、環境測定(水質・土壌・大気)、食品検査、簡易専用水道検査や玩具等の製品安全などの検査・分析業務をご提供しています。その中でも、ここの建屋は水質・土壌等の理化学検査、微生物検査を主に行っています。

そうです。建屋は二つあり、こちらの本館では主に水質検査を、向こうの二号館では微生物検査で使ったガラス器具を洗浄しています。

たとえば水質検査であれば、ピークは夏場です。夏はプールがありますから、学校のプールの水質検査を多く行います。感覚ですが、100mLのガラス瓶を、多いときは一日最大800本くらい洗浄するでしょうか。そのほかにも検査につかうガラス器具はたくさんありますから、2台の洗浄機が一日中フル回転です。

だいぶ楽をさせてもらっています。何がいいって、たとえばお昼休みに入る前の11時50分くらいに洗浄機をセットし、私はお昼休み、洗浄機はお仕事(笑)。
ですからこういう使い方も出来るんです。たとえば午前中に持ち込まれたガラス器具で、「午後イチで使いたい」と言われたとする。洗浄機にセットし、お昼休み中に洗浄。終わったらすぐに取り出して、使う部署に渡してあげる。個人的にはお勧めの使い方だと思います。

メスフラスコや共栓付のメスシリンダーでしょうね。このふたつの器具は、洗剤を入れて振るしかない。ブラシなどは傷がつくから使えないんです。この振る作業が大変で、数が増えれば増えるほど、うんざりしてきます。また口が狭いので、すすいだあとの水を捨てようとしても中々出ない。

その点洗浄機であれば直接ノズルから水が噴射されますし、すすいだ水も勝手に流れ出てくれます。

微生物検査の場合、器具の種類が多く、同じ器具でだいたい一日400本くらいのガラス器具を洗うこともあります。これを手洗いでやろうとすると、慣れた人がやって1時間くらいかかります。今だからいえるのですが、手洗いでやるとどうしてもムラが出てしまう。機械だとそういうムラはなく、洗いあがりは常に均一です。

それから微生物検査の場合、検査で使ったガラス器具はかならずオートクレーブにかけて滅菌処理をします。そうすると汚れがガラスにこびりついてしまいます。この汚れを落とそうとすると、水の温度を上げなければならないのですが、手洗いだとあまり熱いのはきついんです。その点機械であれば、洗浄の温度を70～80℃に上げたり、時間を延ばすのも自在です。

洗浄機はとっても重宝していますが、中が見えないところが玉に瑕でしょうか。中が見えたらもっといいなあと思うことはあります。

ただ使い方のコツなどは完全に分かっているので、とても重宝して使っています。