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お客様の声:KUBOTA 遠心機

中央水産研究所様

[ 7780Ⅱ安全キャビネット付、RC-850] 現行モデル 7000

ご研究内容

水産資源の安定確保のため、全国的な水産資源、海洋環境、増養殖の調査などをされています。そのほか最新のバイオ技術を応用した基礎研究や、水産物の安全性や品質を確保するための利用加工技術などをご研究されています。

社名
独立行政法人 水産総合研究センター
中央水産研究所

施設ご紹介
全国的な水産資源、海洋環境の調査。
水産資源に関する基礎研究。

所在地
神奈川県横浜市金沢区

お客様HP
http://nrifs.fra.affrc.go.jp/

地球規模での温暖化の進行、人口の増大にともない、今後いかに食料を確保していくのか、ということに関心が高まりつつあります。日本は四面を海に囲まれ、歴史的にも水産物を重要な食料供給源としてとらえてきました。
中央水産研究所様ではご研究のひとつとして、水産発酵食品に乳酸菌を加え、発酵食品の味や機能性を高める試みをされており、乳酸菌の大量培養・集菌に弊社7780Ⅱ(遠心機)、RC-850(連続ロータ)をご使用いただいております。
20リットル、30リットルといった大量培養から乳酸菌を抽出・回収する際に連続ロータを使うと作業性がアップするということで、お話を聞かせていただきました。

まずご研究の内容をお教えいただけますでしょうか?

自分自身の研究としては、水産発酵物に乳酸菌を加え、発酵物の味や機能性がどのように向上するのかということを調べています。大量培養するときは、20リットル、50リットルといった大スケールで培養しており、乳酸菌を集菌するときに連続ロータを使っています。

遠心機の使用方法としては、大量培養からの集菌がメインなのでしょうか?

大量培養の前段階として、どの乳酸菌がよさそうかというスクリーニングの段階が入ります。このときは小スケールで行いますので、中容量のアングルロータを使います。

弊社 AG-2506やAG-6512Cでしょうか?


そうです。最近の研究では特にコニカルチューブの使用頻度が高いので、50mL・15mLのどちらでも同時に12本まで遠心できるAG-6512Cは重宝しています。

ちなみに季節的にいうと、魚は冬に脂がのるので、秋・春にとった魚を漬け込んでおき、夏に発酵させ、次の冬に食べる、というようなサイクルになります。ですから研究のサイクルも、スクリーニングをするのがちょうど今の時期で夏。大量培養して連続ロータで遠心をするのが多いのが春、というようなパターンになっています。

水産物のご研究でも、季節性というものがあるのですね。
ところで安全キャビネット付の遠心機をお使いいただいていますが、これはどのような理由からでしょうか?

私自身の研究ではなく、私の同僚がやっている研究なのですが、腸炎ビブリオ菌などの食中毒菌を研究しており、これを遠心するときはチューブの蓋もしっかり締め、安全キャビネットで排気滅菌しながらやっています。食中毒菌を扱うときは、私たちも細心の注意を払って作業しています。

そうすると、安全キャビネットや連続ロータが、今回弊社を選んでいただいたポイントというところでしょうか?

そうですね。安全キャビネットについても、本体ごと覆うような形になっているので、作業性も良いだろう、という判断もありました。

連続ロータ(RC-850)の話に戻らせていただきますが、ご使用になって使い勝手はいかがでしょうか?

20リットル、50リットルの大量培養になってくると、ボトルをいくら大容量にしても、バッチで処理するのはつらい。連続遠心であれば最初のセッティングは面倒ですが、セットして遠心をスタートすれば、ほかの仕事ができるので作業効率はあがりますね。

何かご不満や、ご要望はありますでしょうか?

先ほども言いましたが、連続ロータのセッティングがもっと簡単になればいいと思います。それもセッティングの中で2~3工程減る程度ではなく、何かこう、劇的に楽になると助かりますね。 今後の新商品開発、改良に期待したいところです。

最後に
本日はご多用の中、連続ロータの使い勝手についていろいろとお聞かせいただいてありがとうございます。
水産物研究に季節性があることなど、教えていただくと「なるほど」と思うことが多く、勉強になりました。
今後とも、なにとぞよろしくお願いいたします。