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お客様の声:KUBOTA 遠心機

昭和大学 森先生

[4000、ST-722M ]現行モデル S500T

ご研究内容

腫瘍に対して細胞生物学的なアプローチで研究されており、より優れた抗がん剤治療・抗がん剤開発のご研究と同時に、それらを担える人材の育成を目指されています。平成21年4月に新設された、新しい取り組みを行われている研究室です。

研究室名
昭和大学 薬学部 生体分子薬学講座 腫瘍細胞生物学

所在地
東京都品川区旗の台1-5-8

お客様HP
http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/major/cancer/

弊社の遠心機は大学の学生実習でも多く使われており、機器の更新やアクセサリの追加購入でお問い合わせをいただくことも多いです。今回は昭和大学 薬学部様で、学生実習を担当されている森先生に、実習で遠心機をどのように使われているのか、どのようなご苦労があるのかなど、お話を聞かせていただきました。

本日はご多用の中、お時間をいただきましてありがとうございます。
早速ですが、Model 4000を学生実習でお使いいただいていると伺っておりますが、ご使用方法などを教えていただけないでしょうか。

薬学部のカリキュラムとして、2年生から実習が入ってくるのですが、私は3年生の選択実習 (医療を支えるバイオロジー) を担当しています。実習では、学生さんに細胞の生き死にを判定してもらいます。
具体的には、私たちスタッフが抗がん剤を処理したがん細胞をあらかじめ用意しておきます。実習当日は、800xg/5分で遠心分離をかけ、細胞を沈殿して回収、顕微鏡でその生死を判定してもらいます。

時々大学の先生方から、学生さんは使い方が荒いと伺っております(笑)。実習を指導されるにあたって、何か気をつけられていることはあるのでしょうか。

ええ、たしかに荒いです(笑)。一番怖いのは、学生さんは遠心するチューブのバランスを気にしない、またチューブを対角線上にセットしない、などが挙げられます。

私たちの場合は、1回の実習で100名程度の学生さんを指導します。実験に習熟した学生アシスタントに入ってもらったり、私を含めたスタッフも目を光らせています。

特に遠心機は使い方を間違えると非常に危険なので、2台の遠心機があったら、2人のスタッフをつけています。一人は学生さんのサンプル量をあわせるバランス係、もう一人は遠心機にチューブをセットし、運転するオペレータ係、という形で役割分担しています。

なるほど、細心の注意を払ってお使いいただいているのですね。
先ほどサンプルに抗がん剤が含まれているとおっしゃっていましたが、抗がん剤は一般の人が触れると危険なものであると伺ったことがあるのですが。

ええ、おっしゃるとおり危険です。実習の前に学生さんには注意事項をしっかりと伝えますし、取り扱いには細心の注意を払っています。また万が一皮膚に触れたら、すぐに洗い流すように指導しています。

御社のModel 4000を選ばせてもらったのも、実はそれがあったからなんです。営業の方から破壊テストのビデオを見せていただき、万が一ロータが破壊しても、破片などがチャンバの外に出ない構造になっていると伺いました。学生さんを預かっている身でもあり、サンプルに抗がん剤を使っていることもあり、私たちも安全への配慮をしっかりやりたいと考えたからです。

(編集注: Model 4000はIEC61010-2-020という国際安全規格をクリアしており、万が一遠心中にロータが破壊しても、使用者の安全を考えた構造になっています。また商品開発の過程で、「破壊テスト」と呼ばれるテストを実施し、安全規格を満たしていることを確認しています)

Model 4000を選んでいただきありがとうございます
弊社では国際安全規格には早くから対応しており、商品開発の柱の一つとして位置付けております。
ちなみに、何かご不満な点はございますでしょうか。

加減速がもう少し早くなるといいなと思います。先ほども申しあげたとおり、実習の学生さんは100名いますので、一回の遠心分離で30本まわしても2台で2回はまわさなければなりません。遠心分離をしている間、遠心機の順番待ちをしている間は待ち時間になってしまうので、加減速が早ければ、その時間を短縮できるかなと思います。

最後に
なるほど、実習で遠心機を使っていただく場合は、そういうこともあるのですね。今後の参考にさせていただきます。
本日はご多用のところ、お時間をいただきましてありがとうございます。引き続き、ご指導・ご教授のほどよろしくお願いいたします。