お客様の声:CHRiST 凍結乾燥機
鳥取県園芸試験場 井戸様
お仕事の内容
鳥取県を代表するナシの高品質果実の生産技術確立に取り組んでおられます。
施設名
鳥取県園芸試験場
果樹研究室
所在地
鳥取県東伯郡北栄町由良宿2048
お客様HP
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=24025
クリスト凍結乾燥機は、医薬品の生産、食品製造、生体試料といった、様々な分野でご使用いただいております。
今回は、鳥取県園芸試験場果樹研究室様で、クリスト凍結乾燥機ALPHA2-4LDplusがどのように使われているかお話を聞かせていただきました。
本日はご多用のところ、お時間をいただきましてありがとうございます。
まずは、貴研究室で行っている研究内容を教えていただけますか。
私たちの研究室では、梨の「王秋」で発生するコルク状障害の原因究明と、コルク状障害を軽減させるための栽培方法について研究を行っています。
コルク状障害とお聞きしましたが、どのような障害でしょうか。
果肉の一部がコルク化し褐変する障害です。コルク化すると、その部分は風味、食感が失われ、商品になりません。果実内部にコルク状障害が発生していると外見では分かりません。
褐変部分がコルク状障害
現時点では、コルク状障害の発生原因は特定されていませんが、樹体の水分、多(微)量要素の量が関わっていると考えています。生産現場では木の周りを深く耕すことで障害の発生を低減させています。古い根を切ることで新しい根を多く発生させ、水分・栄養分を吸収しやすい強い木に育てる技術です。
ALPHA2-4LDplusは、どのようなご研究でご使用になられているのでしょうか。
コルク状障害の原因究明のため果実、葉、土壌に含まれるマグネシウム、カルシウムなどの元素分析を行っています。凍結乾燥機は果実分析の前処理で使用しています。スライスした梨を凍結させ、その後、ALPHA2-4LDplusで3日~4日間乾燥をおこないます。凍結乾燥は、他の乾燥方法と異なり、試料中の含有成分を損なうことがありません。乾燥後の試料は、ハンマーで砕き、粉末状にしています。
凍結乾燥中の王秋
凍結乾燥後の王秋を袋にいれて、粉砕した状態
粉末状にした王秋
王秋の元素分析中
ALPHA2-4LDplusをご使用になられ、気に入っておられる点などございますか?
水分や糖含有量が多い果実の乾燥処理に使用していますが、乾燥工程は時間がかかることから、トラップ容量が大きく、トラップの凝集効率が高い装置が求められます。収穫が集中する繁忙期は次から次へと凍結乾燥を行う必要があり、1回に多くの果実が処理できるALPHA2-4LDplusは重宝しております。
最後に
品質、生産力の向上を目指して、日々研究に尽力されていることが分かりました。その中で、クリスト凍結乾燥機がお役に立てていることが、弊社としても大変うれしく思います。
本日はご多用のところ、お時間をいただきましてありがとうございました。