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お客様の声

東京大学 長村先生 [9900、RS-7002]

東京大学 長村先生 [9900、RS-7002]

お仕事の内容

病院での輸血、造血幹細胞移植や細胞療法の細胞処理の支援をされています。具体的には、輸血や細胞製剤等の管理業務、自己血や造血幹細胞移植における末梢幹細胞採取や幹細胞測定や研究をされています。

部署名

東京大学医科学研究所附属病院
セルプロセッシング・輸血部
長村先生

所在地

東京都港区

HP

http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/
Cell_Processing_and_Transfusion/
DCPT_Index_Japanese.html

 

弊社の血液バッグ用冷却遠心機は、国内外の血液センター様でご使用いただき、高い評価をいただいております。
今回は東京大学医科学研究所附属病院様の長村先生にお時間をいただき、セルプロセッシング・輸血部様でのお仕事の内容および弊社遠心機Model 9900のご使用方法などについてお聞きしました。

東京大学医科学研究所附属病院 セルプロセッシング・輸血部

本日はご多用の中、お時間をいただきましてありがとうございます。 まずは長村先生の、お仕事の内容をお教えいただけますでしょうか。

私どものセルプロセッシング・輸血部では、主に二つの仕事があります。ひとつは、輸血に関する仕事。血液型検査、クロスマッチテスト、不規則抗体検査、自己血輸血のための採取と保管、輸血製剤の洗浄等です。ちなみにこの輸血製剤の洗浄操作は、久保田さんの遠心機で行っています(笑)。

それからもう一つは、白血病などの重い血液疾患に対しては、造血幹細胞移植が有効ですが、私どもでは、末梢血幹細胞採取やFACS、コロニーなどを用いた幹細胞測定を実施し、病院での移植を支援しています。なお造血幹細胞ソースとして臍帯血が注目されるようになり、当病院での移植も、ほとんどが臍帯血になってきました。

臍帯血というと、出産時のへその緒を供給してもらう、TV CMなどでもやっているやつですよね。

そうです。臍帯血を遠心分離にかけ、血漿と白血球、赤血球に分けて白血球部分から造血幹細胞を取り出すのですが、昔はその処理を当院、東大医科研(東京臍帯血バンク分離保存施設)で行っていました。現在は四ツ木の、献血供給事業団ビルの方に大部分の業務を移管しましたが、こちらでは現場の移植作業の支援を行っています。

造血幹細胞の移植にあたっては、どのような難しさなどがあるのでしょうか。

造血幹細胞移植では、一般的な血液型よりも、白血球のHLA抗原の適合が重要になってきます。そのためA型の血液型の患者さんが、B型のドナーさんからの造血幹細胞移植を受けるようなケースが、往々にしてあります。そしてそのような場合、手術前後の処理として、その患者さんへはO型の赤血球を、血小板・FFPはAB型のものを投与します。

え、そうなんですか?

造血幹細胞移植を受ける患者さんは、移植前に放射線照射を受け、造血幹細胞を極限まで減らした状態で移植を受けます。造血幹細胞がほとんどないわけですから、赤血球も白血球も数が激減した状態で、移植を受けることになります。

先ほどの例では移植を受けてしばらくすると、B型の方からの造血幹細胞が増え始め、赤血球などを作り始めます。しかしこのときに、前のA型の赤血球も体内には残っています。つまりAとBの赤血球が混ざった状態になっているので、赤血球はO型のものを、血小板・FFPはAB型のものを投与するのです。

・・・血液や人間の体というのは、非常に複雑にできていると、改めて思いました。

また赤血球を投与するといっても、一般的な赤血球の血液製剤は血漿などがごく微量に残っていますから、当病院では赤血球を生理食塩水で洗浄して使用しています。また血小板も副作用がある場合などは洗浄します。こうした赤血球や血小板の洗浄でも、久保田さんの遠心機を使っていますよ。
セルプロセッシング・輸血部様内のクリーンルーム。

セルプロセッシング・輸血部様内のクリーンルーム。
夜間UV照射されているため、機器には覆いをかけ、パネル部などが損傷されないように心がけられています。
また定期的に粉塵量測定や菌測定を され、品質管理を強化されています。

クリーンルーム内の遠心機(Model 9900)。

クリーンルーム内の遠心機(Model 9900)。
造血幹細胞移植で使う赤血球の洗浄、自己血輸血の処理などで使用されてい ます。


輸血した血液の血清を保存している凍結保存室。

輸血した血液の血清を保存している凍結保存室。輸血した血液のトレースができるようになっています。

(最後に) 本日はご多用のところ、貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。
造血幹細胞移植のご説明の中で、血液の不思議さというものを改めて実感させられました。またお仕事の中で、弊社遠心機がお役に立てているとのことで、嬉しくお聞かせいただきました。
引き続き弊社商品が先生方のお仕事のお役に立てるよう、いっそう努力したいと思います。今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。